リアリティー回想記 「わたしたちの町」

ダリオ・アルジェントというイタリアの映画監督がいらっしゃいます。代表作は、今年リメイク版が公開予定の「サスペリア」。ジョージ・A・ロメロの「ゾンビ」をプロデュースした事でも知られています。

1977年「サスペリア」のヒットを受けて、翌年日本では「サスペリアPART2」が公開されました。実は「サスペリアPART2」は1975年に制作された「サスペリア」より古い作品で、二つの作品には関連性は無く(「サスペリア」には三部作と呼べる「インフェルノ」「サスペリア・テルザ最後の魔女」が存在する)、日本独自のプロモートの結果「サスペリアPART2」と題された様です。

前置きが長くなりましたが、この「サスペリアPART2」がダリオ・アルジェント監督の最高傑作と私が今も信じて止まない作品なのです。

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リアリティー回想記 「学校の怪談」

「学校」は、広大な敷地、多様な設備、授業中と休み時間、放課後の雑然、春夏秋冬と昼と夜など、様々な顔を持つ時空間です。

1987年当時買い求めた松谷みよ子先生の「現代民話考 第二期Ⅱ 学校  笑いと怪談・子供たちの銃後・学童疎開・学徒動員」(立風書房刊)は大変興味深い著作で、「学校」と「怪談」を考える入り口となりました。
一つ一つの「怪談」の事象は、掴みどころが無く他愛のない様な話ではありますが、「学校」という場所がその存在を意味ありげに見せていく「装置」となっているように感じ、そのからくりを描けたらと創作を始めました。

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