リアリティー回想記 番外編

今回お目にかけるのは、単行本「リアリティー」に収録されなかったシリーズ連載「リアリティー’88」の中の2作品それぞれの冒頭4Pです。
当時、シリーズ連載は冒頭の4Pが2色刷りと決まっており、締め切り前に先に彩色し入稿したものです。
現在の雑誌ではほとんどお目にかかれない2色刷りなのであえて雑誌掲載時のままアップしてみます。

 

 

 

シリーズ連載第八話 「橋」より

 

 

 

 

シリーズ連載第五話「陽炎の女」より

単行本に収録された作品はゲラ刷りを捨ててしまいましたが、この2作は収録されなかったため残してありました。生原稿では味わえないタイトルロゴやキャッチ、掲載雑誌の通しページなどもそのままお楽しみください。

2作品はいずれ全編お目にかける機会があるかと思います。ご期待ください。

リアリティー回想記 「仮面」

単行本リアリティーの表紙として使われたのが「仮面」のトビラです。表紙の案を試行錯誤している段階で、担当編集者さんの機転により使用が決まりました。
好き嫌いのある表紙だとは思いましたが、目を引く事は間違いないという判断で自分も快諾しました。

内容は密室物の群集劇です。夜の都会の真ん中、終電間近の地下鉄の同じ車両にたまたま乗り合わせた様々な人物達が、謎の男とかかわる事で話がとんでもない方向に展開していく一幕物の舞台といった様相でしょうか。「REALITY」と同様、新人作家として新しい表現を模索した実験的な作品となりました。
1987年ヤングジャンプ増刊3/10号に掲載され、印象的だったようで少なからず反響もいただきました。
シリーズ連載「リアリティー’88」への道しるべ的な作品だったのかもしれません。

当時、営団地下鉄東西線(現在は東京メトロ?)の始発駅「中野」に写ルンです(当時スタンダードだった使い捨てアナログカメラ)を持参し、駅や車両を撮影したのを思い出します。

最後に一言、邦画のファンとして、作中に登場する謎の男が戯言のように口にする名は実在した映画監督の方からお名前(一文字変えてあります)をいただきました。興味のある方は調べてみてください。

次回からは電子書籍化されたもう一冊、「巨人真伝トキ」プラス「木霊」について書いていこうと思います。ご期待ください。