現代百鬼夜行絵図 説法

「現代百鬼夜行絵図」のコンセプトですが
昭和という時代に水木しげる先生が、ご存知「ゲゲゲの鬼太郎」などの漫画という表現を通して「妖怪」という、江戸時代までに絵師  鳥山石燕らによって様々にまとめられた世の中の怪異伝承を次々によみがえらせていったように
世が平成に移り、果たして「彼ら」は今、何処でどうしているのかと問うてみた時に始まったストーリーです。

すでにブログ上の未収録作品でご覧いただいている「目目連」(1997年ウルトラジャンプ7号)が第一作目で、2013年に描いた「傘化け」(ホーム社新耳袋2013年秋号)までで17作を数えました。
以下が発表順リストです。
「目目連」
「垢嘗」
「見越し」
「人面樹」
「高女」
「ぬっぺっぽう」
「震々」
「夜楽屋」
「毛娼妓」
「天井下」
「口裂け女」
「一本ダタラ」
「幽霊」
「大首」
「死神」
「ろくろ首」
「傘化け」

「目目連」を執筆し始めたころ、当時の担当編集者さんが水木しげる先生の担当でもあって、このシリーズの最終話は「鬼太郎」でいこう、鬼太郎が今どうしているか描いてみよう、などと盛り上がって、その時はぜひ水木先生に許可をいただこうと話したのを思い出しました。
水木先生はお亡くなりになられましたが、少なからぬ敬意とともに心からご冥福をお祈りいたします。
「鬼太郎」を描くまでシリーズは続けていくつもりでいます。