帰ってきたぼくらのウルトラ冒険少年画報 (4)


ウルトラセブンが対峙している後ろ姿の巨体は何でしょうか?

今回は、当時少年の心を鷲掴みにして放さなかった巨大ロボットと戦闘メカのお話をしたいと思います。

答えはペダン星人のロボット(通称 キングジョー)。
「ウルトラセブン ウルトラ警備隊西へ」に登場したペダン星人が操るロボットです。4つのパーツに分離して飛行、水中でも移動し攻撃します。
未知なる形状の4パーツが合体し一体の巨大ロボットとなる発想は、あまりにも魅力的でした。

セブンはこの戦いに、彼自身の力だけで勝利する事はできませんでした。
強靭で冷酷無比なその存在感は極めて印象的で、「ウルトラマン」でウルトラマンを倒したゼットンなどと共に名怪獣として後々まで語り継がれる事となります。

続いての登場は、ウルトラ警備隊が誇る多目的戦闘攻撃機ウルトラホーク1号です。
やはりこちらも分離合体。飛行中に、α号、β号、γ号の3機に分離し、それぞれが単独で飛行攻撃が可能です。そして作戦終了後は元通りに合体し帰投します。

放送当時小学生だった私は、やっとの思いでウルトラホーク1号のプラモデルを手に入れました。確か「マルサン」製だったと思います、ゼンマイで走行するタイプで形状がずんぐりしていて、一番小さなβ号だけがばね仕掛けで飛び出し分離しましたが、3機全部の分離合体機能はありませんでした。考えていたものと違って多少がっかりしたのを覚えています。

プラモデルの3機合体で思い出しましたが、「バンダイ」製の「テスター1号機」が良くできていました。
「0(ゼロ)テスター」は1970年代前半に放送されたテレビアニメです。アーマノイド(異星人)の侵略から地球を守る組織と、生命維持度ゼロの状況に果敢に挑戦する若者達を描いたSFドラマですが、「テスター1号機」はその花形メカでした。
私は、マーク1、マーク2、マーク3と、合体前の3個のプラモデルをそれぞれ百円程度で購入し、組み立てて合体させました。それが、アニメの中のザインを見事に再現した素晴らしさで、正直感動しました。

やはり、今も続いている分離合体のメカやロボットが登場するアニメ、特撮映像は、少年達の永遠の夢の世界です。

次回からは、悪夢十夜第二夜を始めるつもりです。

 

帰ってきたぼくらのウルトラ冒険少年画報 (3)

特撮ドラマの歴史本道に「サンダーバード」在りき。
今回は、「ウルトラマン」「ウルトラセブン」などにも少なからぬ影響を与えたであろう、「サンダーバード」の登場です。
それではカウントダウンを始めましょう。

「Thunderbirds Are Go!」

続いては、国際救助隊の活動への妨害や障害を水面下で排除していく諜報員ペネロープと、その忠実な執事のパーカーです。
因みに、ペネロープの声は黒柳徹子さんがなさっていて、パーカーとのとぼけたやり取りが愉快でした。
ザ・ワイルド・ワンズの鳥塚しげきさんが、パーカーに似ていると評判になりました。

ふたりの乗る「FAB-1」。映画「007」に登場した「ボンドカー」みたいに、様々な装備が施されています。