新人作家時代の素描 (4)

当初からお世話になっていた担当編集者さんが他の雑誌(ビジネスジャンプ)立ち上げのために移動があり、後任としてやはり同年代の若い編集者さんが私の面倒を見てくれる事になりました。

ある作家さんがデビューし集中連載が決まった際アシスタントが必要になり、私もその内の一人としてお手伝いに駆り出されました。
後任の編集者さんはこの作家さんの担当で、この時期や以降も色々とお世話いただいた経緯があって、私の担当にも付いて下さったのだと記憶しています。
幅広い分野に知識を持った聡明な方で、何よりも映画に詳しかった事は後々私の作品にもプラスに作用していたように思います。

そんなドタバタした時期に描き上げた作品が「カゴメ」です。
以下はそのイメージ・設定画やネームのトビラです。

 

 

 

 

 

次回は「カゴメ」の前編を生原稿からのデータでご覧いただくつもりです。

「新人作家時代の素描 (4)」への2件のフィードバック

  1. いよいよ「カゴメ」登場ですね。去年初めて先生のブログ拝見しまして感激し確か「夢十夜」がテーマであったのに「カゴメ」への思いを熱く?コメントしてしまったのを少し恥ずかしく思っている今日この頃です。
    この時期になると3年ほど前国会図書館で「カゴメ」と数十年ぶりの再会を果たし嬉しさと感動で帰途につきその日の夜、一杯やりながら丁重にページをめくりながら読んだのを思い出します。この作品がどのような経緯で生まれたのか知りたかったので来週また楽しみにしております。

    「ドクター・スリープ」読み終えました。一言で言えば異能力バトル物とでも言えるでしょうか。吸血鬼ではなく吸精鬼みたいな種族との闘いとなるのですが主人公の一人、アブラという少女が最も強くは敵を挑発するはやる気満々だわ・・・もちろんダンやその他の人たちも大活躍します。上下巻ガッツリありますが今回のキング作品はとても楽しくスラスラ読めました。
    それではまた。

    1. コメントありがとうございます。
      初期の作品である「カゴメ」をまさか再びお目にかける事になろうとは
      自分自身考えてもいませんでした。
      改めて読み返してみたのは何と三十年ぶりです。

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